登校が始まってしばらく経ちました。
朝は、入学したばかりの1年生は近所の上級生と一緒に登校となっているので、毎朝、自宅から直線距離200mぐらいにある、上級生のおうちの前まで一緒に歩いて行きます。
6歳の息子は、「親についてきてもらう」ことがだんだん恥ずかしいと思い始めている様子もあったり、そうは言っても不安だから一緒に来て欲しい。そんな両方の気持ちで揺れているようです。
ま、息子から「もう付いてこなくていい」と言われるまでは、気長に付き添おうと思っていました。
が、なんと。
今朝。
突然、「今日は一人で行ってみる」宣言をした息子。
嬉しいような、寂しいような、そんな複雑な気持ちで息子の背中を見送りました。
そう。
子育てをしていると、たまに出会えることがあります。
「今、この光景を記憶に焼き付けたい。ずっとずっと忘れたくない・・・。」と思えることが。
私にとっては、今日の息子の背中。
私がよく読んでいる児童精神科医の佐々木正美先生の本の中に、こんなことが書かれています。
『子育てには、「子どもに期待する喜び」と「子どもを幸せにする喜び」の2つの喜びがあります。今の親は、「子どもへの期待」がどうしても大きくなりがちだけど、後者の喜びをより感じられる親でいましょう。』
こんな感じの言葉だったと思います。
ついつい、子どもに期待してしまって、期待した分だけイライラしてしまったりして。そんな時に反省させられる言葉です。
そして、それとはまた違った意味で、親になったことの喜びを挙げるとしたら。
それは、「自分一人の人生では味わえなかった感情に出会えること」ではないでしょうか。息子が生まれて、いろいろな場面でそういった感情に出会うことができました。
今日の朝も。
親は子どもにとって、心の安全基地と言いますね。
親のそばでいっぱい安心感を味わった子は、その子なりのペースで少しずつ冒険するようになる、と。
息子は、人一倍怖がりで、人一倍心配性。
でも、息子は息子のペースで、一人で歩こうとしているんだな。。。
なーんて、感傷的になりながら、だんだん小さくなる息子の背中を見つめていると。
ん?
あれ??
戻ってきた!??
こちらに向かって戻ってくる息子の姿。やっぱりダメだったか・・・寂しくて泣いているのかな。
と思い、走って駆け寄ると・・・
水筒の紐、からまっちゃった!
だって。
ズコーーーー。
ま、まぁいいや。
気を取り直して、もう一度「いってらっしゃい」。
今度は、
ママもう行くね
と告げて、姿があまり見えないように電柱の影から見守りました。(なんとなく)
頑張っているよ、息子。
どうか、あなたなりのペースで、いろんな世界を見てね。
ママは、まだまだあなたとべったりしていたいから、疲れたらいつでも戻ってくればいいよ。
(おわり)
コメント