小学1年生、オンライン授業の学習効果について考える

オンライン 子育て
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コロナの影響を受けて検討が進んでいる授業のオンライン化。

9月入学問題と並行して、いや、それより前だろ…的な議論も展開されています。

9月入学問題、2020年度入学の小学1年生への影響は?
話題になっている「9月入学」問題。今朝の日経新聞に「2021年導入の方向で議論加速」と一面で出ていいました。子どもを持つ親にとっては非常に気になる改革ですよね。2020年度の小学1年生にどういった影響があるのか考えてみたいと思います。

 

昨日の日経にも、こんな記事が。

9月入学を導入せずに学力を落とさない方法として、オンライン学習環境の整備や複数担任制の導入などを挙げ、追加の人件費を含めても1兆3千億円で実現できるとの試算を盛り込んだ。

日本経済新聞より引用

 

でも、このオンライン授業。親としては「普通の授業と同じように進むの?」「学習の効果は?」など、気になるところもありますよね。

 

実は、私の住む地方都市では、オンライン授業はまだ全然進んでいません。

ただ、私自身は、在宅勤務で、Web会議を嫌となるほどこなしました。

 

その経験をもとに、オンライン授業の学習効果について考えたいと思います。(Web会議の効果と、オンライン学習の効果、かなり似たところがあると思う。)

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オンライン学習の効果はいかに

結論から言うと、今の対面の授業スタイルをそのままオンライン化しようと思うと、学習の効果はかなり薄れると考えます。

 

 

理由は後述しますが。

前提として、対面授業をオンライン授業でそっくりそのまま再現できるわけではないのです。オンラインにはオンラインの良さもありますし、苦手なところもあります。

オンラインの苦手分野をどう補うか、誰がその負担を負うのか(学校、教師、児童、保護者)、補いきれないところをどう考えるか、ということだと思うのです。

 

いずれにしても、オンライン授業を効果的に運用しようと思うと、かなりの工夫が必要だと思われます。

 

それでは、オンライン授業の方が対面より学習効果が薄れると思う理由。いってみましょう。

トラブル対応

オンラインにはトラブルが付きもの。

慣れていない人にありがちな、「音が聞こえない」「こちらの声は聞こえているか」等々から始まり、回線が不安定で落ちてしまう人など。

特に最初はこういうことが頻発するでしょう。全てを先生が対応していたら、授業なんて進みませんよね。。。特に低学年は、保護者のフォローが必須。

 

でも、子どもはこういうのすぐ吸収しますから。慣れれば全く問題ないかもしれません。

画面上だと子どもの理解度を把握しづらい

Web上のやりとりだと、相手の表情を読み取りづらい、というデメリットがあります。

私は教育のプロではないですが、おそらく先生は子どもの仕草や表情で理解度をはかっていますよね。

 

それが、Web上だと難しい。

 

 

私も、在宅勤務中に、Web上で1on1から一番多い会議で30人ぐらい集めて説明会などを行ったりもしましたが。

30人ともなると、一方通行の説明は可能でも、双方向は難しい。

 

Web上で双方向のやりとりをするには、ファシリテーターのキャパもあると思うのですが、私の感覚では5~6名がいいところ。

1クラス、ウン十人と考えると、小学校の授業というよりは「大学の講義」(つまり一方通行に近い)になるんじゃないかな、、、と予想します。

Webと対面の違い(話し方)

Web会議で気を付けなければいけないことの一つに、話し方の問題があります。

 

「ゆっくり、はっきり話すこと」は基本中の基本として、それだけでなく、簡潔に人に伝える、わかりやすい話し方ができることもWeb上のコミュニケーションで必要なスキル。

この辺は学校の先生なら得意でしょう。

 

それでも。

対面の授業より気が散りやすい状況にありますから、相当子どもの興味を引く話ができなければ、離脱率も高くなる気がします。

そして、一度離脱してしまった子どもは、授業に追いつくのも難しい。

Webと対面の違い(教材)

対面の授業でしたら、黒板、教科書、プリント、といったものを使いますよね。

 

オンラインでも、何らかの教材は使うと思うのですが。

 

一番違うことは、紙で見る時の”わかりやすい”と、データ・画面で見る時の”わかりやすい”は全然違うということ。これもWeb会議を重ねて学んだこと。

 

もし、オンライン授業をするのであれば、オンライン用に資料を作り替える必要も出てきます。そうしたら、学校の先生にはきっと負担でしょう…。

ディスカッションは意外といける

学校の授業でどこまでやるのかわかりませんが、仮にグループディスカッションがある場合、これは思いのかオンラインでも行けることがわかっています。

 

Zoomであれば、ブレイクアウトセッション(参加者を別々のセッションに割りふる機能)を使うと、指定 or ランダム、どちらでもグループが作れます。

この機能は本当に便利なので、オンライン授業でも使えそう。但し、先生が授業を進行しながら使うのはけっこう手間かも。

集中力の限界と疲労度

画面をずっと凝視しながらの授業。

集中力もなかなか続かないし、子どもも自身もかなり疲れると思います。

 

私自身の経験として、1日の在宅勤務中に7時間とか会議が入っていた時は、相当疲れていましたね。最後の方はもう魂抜けた感じ。

 

ということで。

オンライン授業、何の工夫も準備もしなければ、対面の授業と比較し、学習効果は半分以下なのではないでしょうか。

では、どうしたらいいか

というのを考えてみます。

  • 先生たちは操作講習が必須
  • 実際の授業時は、サポートスタッフが1名常駐していると安心(その人が、テクニカルサポートや、システムの操作を行うと進行者の負担が減りスムース)
  • 進行方法も、教材も、対面のものをそっくりそのまま使うことはできないことを前提に授業構成を見直す
  • 時間割も工夫が必要
  • できたら、少人数制にできると良い

というところです。

(好き勝手書いていますので、教育関係者の方がいたら怒らないでください。笑)

 

書いていて、オンライン授業にすると、学校の授業も塾のようになっていくのか、という気がしてきました。。。

まとめ

ということで、オンライン授業の学習効果について、一民間人の立場で考えてみました。

 

世間では、オンライン授業が進めば全て解決のように言っている人もいますが、決してそうではないし、授業のオンライン化には学校、先生、子ども、保護者、全てに負担がかなりありますよ、という話。

 

それでも、オンライン化は民間の方が進んでいると思うので、学校のお手伝いとか必要ならボランティア進んでやるのにな~。むしろ、私よりも詳しい保護者もたくさんいるんじゃないだろうか。

 

話はそれましたが。

対面とオンラインの得意・不得意をしっかりとらえて使い分けができればすごくいいんじゃないかなと思います。

今日あまり書きませんでしたが、学校という「場」で、先生や友達と接しながら学ぶこと(勉強以外のこと)も子どもには絶対的に必要なのだと思いますしね。

 

ということで、オンライン授業の学習効果のお話でした。

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