休校中のお子さんをお持ちの皆さん、家庭学習に悩んでいませんか?我が家も、私の頭が火を噴きそうなほど悩んでいます。
ということで、家庭学習について情報収集をしている時に「NHK for School」という、ひっじょーに優良なコンテンツを発見しました。休校が延長されている今、文科省もめちゃめちゃ推しています。
このコンテンツ、小1の息子の場合、一人でできる・・・というところまでは行かないのですが、親として「家庭学習をどうしたらいいかわからない」「うまく教えられない」「教えているとイライラしてしまう」などの悩みは少し解決しました。
早速ご紹介したいと思います!
文部科学省もすすめている「NHK for School」
「NHK for School」とは?
そもそも、「NHK for School」ってどんなコンテンツなんでしょうか。
NHKが制作する学校教育向けの「ばんぐみ」を2000本以上、さらに学習のエッセンスを簡潔にまとめた「クリップ」を7000本以上配信しています。動画だけでなく、「教材・資料」や「授業プラン」など、授業に役立つコンテンツもあわせて提供しています。「NHK for School」より
ということで、もともとは2020年から大きく変わる予定だった学校教育を支援するためのプログラムなんですよね。
全体的に、「ひらがなの練習」「数字の勉強」といった教科書よりの内容ではなく、「子どもに考えさせる」ことを意識してコンテンツが作られているように思います。
そうはいっても、私のような教育ド素人のワーママでも普通に使うことができちゃいます。
いわゆる、動画コンテンツで、Eテレで放送されているものを、資料やワークシートとあわせて提供してくれる、ということなんです。
動画だけでなく、この資料・ワークシートが秀逸なんですよね。
コンテンツ利用のために必要なものは?
動画を見るためのPCやiPadとネット環境があればだれでも使えます。
後述しますが、模擬授業のような形で家庭学習に使うのであれば、資料をプリントアウトしておく方がベターです。(家庭用プリンタと紙があればなおいいです。)
料金は?
もともと学校での授業を支援するためのものですが、家庭学習に使っても無料です。
どんな番組(コンテンツ)がある?
国語、算数、生活、道徳・・・全教科なんでもあります。
こちらの学年別の検索で確認することができます。
また、Eテレを録画して使いたい方はこちらの番組表も便利です。
https://www.nhk.or.jp/school/first/pdf/nfs2020_timetable.pdf
使い方
① どの科目でも共通した進め方(小学生向け)
NHKのサイトに進め方が記載されています。
この流れ自体は、教育心理学の観点からも有効だということが私にも理解できます。
ただ小1息子がこれでやろうとすると、3の「予想」や、5の「視聴後のまとめ」はまだ一人でやるのは少し難しいような気がしています。
学年にあわせて、使用方法を変えても良いかもしれませんね。
今のところ我が家は、以下のやり方でやっています。
② 各番組の指導用資料に沿った模擬授業
各番組の「先生向け」というタブをクリックすると「指導用資料」が掲載されています。
内容は番組ごとに違うのですが、例えば「さんすう犬ワン」では、以下のような資料が掲載されています。
1.指導案
進行表のようなもので、実際に学校の先生が考えたもののようです。
学習の目的、どのような投げかけをし、どういったことを考えさせるのか、どのタイミングでワークシートを使うのか、理解度の評価はどのように行うのか、時間配分、などが細かく書かれています。
2.ワークシートとその答え
進行表にそった内容でワークシートまで用意されているという丁寧ぶり。もちろん、回答付き。それから、授業で使うことを想定して、掲示用の資料もあります。
家で使う場合は、指導案とワークシートだけ印刷すればいいでしょう。
今回は、私が視聴した「さんすう犬ワン」の内容をもとに説明しましたが、番組ごとに構成が違いますので掲載資料を確認してみていただければと思います。
実際やってみてどうだったか
我が家がまず初めに選んだのは、小学校低学年向けの「さんすう犬ワン」という番組。
その中の、第18回「なんじなんぷん? ~時こくのよみ方 ~」を選びました。
これは、在宅勤務日のスケジュールを息子と共有するため、「〇じ〇ふん」というのをちゃんと理解してもらえると助かる、という完全なる親のエゴ!(笑)
実際に動画をもとに指導してみて(私の感想)
指導案を見ながらそのまま進めるだけ、です。
10分の動画ですが、進行表に沿って途中で止め、その場面にふさわしいワークシートをやりながら進めます。
もちろん、先生ほどのクォリティは出せませんが、指導案自体は現役の先生が作ったものですから、指導の際にどういうところに注意が必要か、どういうところでつまづきやすいか、ということがよくわかり大変参考になります。
実際に動画をもとに指導してみて(息子の様子)
まず、食いつきは・・・半端なく良好です。
やはり天下のNHK。非常に研究されているのだと思いますし、出演している芸人のすぎちゃんの演技もわかりやすくて子ども受けする。(すぎちゃん、久しぶりに見たけど、こんなところで活躍していたのですね!)
余談ですが、柴犬ちゃんにも癒される。
そして肝心の息子の理解度。
この動画を見るまでは「8じ、9じ・・・」などのちょうどの時間と「8じはん、9じはん」ぐらいしか理解していなかったのですが、「〇じ〇ふん」というのが読めるところまで、この動画を使った家庭学習で劇的に理解が進みました。これはスゴイ!
ただし、書くことについては、「〇じ〇ふん」という書き方自体が見慣れないため、少しまだフォローが必要そうです。
かかった時間
1.準備時間(親)
はじめてで進め方もよくわからなかったので、指導案を見ながら、一旦動画10分を自分でも見ました。印刷する時間、指導案とワークシートを理解する時間もあわせて、事前準備の合計は20分ぐらいでしょうか。
慣れてくれば、動画を事前に見なくても、指導案を軽く読んでおけば対応できるレベルかもしれません。
2.学習
実際の息子の学習としてどのぐらい時間がかかったのか。
指導案は学校の授業にあわせて45分で終わるように作られているようですが、息子の家庭学習として使った際、トータル50分かかりました。
はじめてで息子もやり方がよくわからなかったのと、本題と関係ないところが気になって話をちょくちょく止められてしまうので、なかなか話が進まない・・・。
学校の先生、もっと何十人とみている状況で、この内容45分でまとめるなんてほんと尊敬だわ。というのが正直なところ。
メリット・デメリット
ということで、実際使ってみて感じた、メリット・デメリットです。
メリット
- 無料で簡単に始められる
- 番組は、NHKと教育者によって作りこまれた超優良コンテンツ
- 子どもの食いつきが半端ない
- 自分(親)が教えるのは難しいことも、しっかり理解できている
デメリット
大きなデメリットはないと思いますが、使ってみて感じたこと。
- 小1息子の場合、子どもだけで進めるのは難しい(ただ見ることならできるけど)
- 当たり前だけど、「数字を書く」のような内容はなく、そこは親が頑張らないといけない
- さらに、動画が良すぎて、基本的な数字を書く練習をやりたがらないという罠。。。
- 対象学年がざっくりとしている(さんすう犬ワンは小1~小3対象)ので、小1になったばかりの息子がちゃんと理解できるのは全19回のうち、せいぜい4~5回。
その他、使いたいと思っている番組
「さんすう犬ワン」以外に、小1息子の家庭学習に使いたいと思ってる番組を紹介します。
1.「おはなしのくに」(幼保/小1~小3)
日本や世界の名作を、語り手が一人芝居で演じます。
2.「ことばドリル」(小1~小2)
初めての読み・書きを、楽しいコント劇で学ぼう!
1.「考えるカラス~科学の考え方~」(小、中、高)
2.「カガクノミカタ」(小、中)
1.「新・ざわざわ森のがんこちゃん」(幼保/小1~小2)
2.「銀河銭湯パンタくん」(小1~小2)
1.「 u & i 」 (小)
多様性を尊重し、”みんな”で助け合えるクラスへ!
2.「で~きた」(幼保/小1)
小学校1年生を応援! ”できない”に気づけば必ず”できる”!
3.「おばけの学校たんけんだん」(小1~小2)
豊かな活動を深い学びに繋げる生活課番組!
まとめ
- NHK for Schoolは無料で使える超優良コンテンツ
- 各教科、実際に学校の先生が考えた指導案がセットになっているので、家庭学習で何をしたらいいかわからない、どう教えたらいいかわからないというお悩みも解決
- 親の手間は、小1息子の場合ゼロではないが、そこまで重くはない
- 子どもの食いつき、理解度も良好
- 今は番組制作は難しいと思いますが、NHKさんもっと増やして!(切に)
以上です。
コメント