年長の夏に、通っていた言語聴覚士の先生から紹介を受け「日本版 KABC-II」という発達検査を受けました。
その検査で、息子が継次処理が得意で同時処理がやや苦手な聴覚優位なタイプであることがわかりました。
これから書くことは、以下の書籍をベースに、息子の特性を理解したい一心で、調べたがりな母が自分なりに情報収集した内容をまとめたものです。(本は教育者を対象にした本のようで、素人にはやや難しいところもあり、辞書で単語の意味を理解したりネット検索したりしながら理解しました。)専門家ではありませんので、情報の取り扱いにはご注意ください。
子どもの特性を知る尺度
継次処理と同時処理とは?
「継次処理」とは、情報を一つずつ時間的な順序によって処理すること。例えば日本史の年号を最初の数字から機械的に覚えていくようなこと。
「継次処理」とは、複数の情報をその関係に着目して全体的に処理すること。例えばジグソーパズルを組み合わせる作業など。
イメージ図
●継次処理が得意な子=聴覚優位
●同時処理が得意な子=視覚優位
ぼく、耳からの情報の処理が得意なタイプでした。全体を見ることは少し苦手です。
2つの処理の関係性
2種類の処理は本来はお互いにバランスよく発達するが、障害のある子どもや学習に問題がある子どもを調べてみると2つの処理にがアンバランスな場合があるらしい。
息子は同時処理もそんなに悪い数字ではないのですが、継次処理の数値とは乖離があるため、ややアンバランスと言えます。同時処理はあまり活かせていないのではないか・・・ということでした。
そして、この「日本版 KABC-II」とは、学習面での指導に活かすことを目的とした検査になっており、この結果をもとに得意な認知処理を生かした指導をすることが大事、とされています。
ちなみに我が家の教育方針?ですが、受験とかそういうのは子どもがやりたいと言わない限りしなくていいかな~という考えです。なので、小学校に入った後に劣等感を抱かない程度に、今後支援できればいいと思っています。
日常行動からわかる特性
検査をしなくとも、日常的な行動である程度わかるかと思います。
息子も、以下のような行動から視覚からの情報は苦手な部分があると検査前から薄々感じていました。
- 絵を描くことに対して苦手意識がある
- ひらがなへの興味もだいぶ遅かった
- 目の前にある探し物に気づかないことが多い
- 耳からの情報は記憶に残りやすい
- 歌やフレーズはわりとすぐ覚えている
など。
それぞれのタイプに合った学習指導
ということで、子どもの特性がわかったら、その特性に合った学習指導をしましょう。
・一つずつ段階的に教える
・耳からの情報、言語的な情報を重視する
・全体を説明したうえで部分へ入っていく
・目からの情報を重視する
息子は前者のタイプなので、一つ一つ説明していくことと、視覚情報より言葉で教えるようにする方がいい、ということですね。
でも、調べてみても概念的なのでどう実践すればいいのか難しい。。。
具体的にどうすればいいのか、ひらがな練習で考えてみる
ということで、息子の現時点での学習状況に照らし合わせてどうか、ということを考えてみました。具体的にはひらがなを「書く」練習についてです。
上述のとおり、息子がひらがなに興味を示したのはわりと遅く、年長になって私が徐々に焦り、少しずつひらがなの「読み」から始めました。その後、夏ぐらいから「書く」ことも少しずつ始めました。
年長2月時点で、
- 名前は書ける(鏡文字になってしまうこともある)
- 50音全ては書けない(見本を見れば書ける)
という状況です。
学び始めが遅かったので最初は一文字書くだけでも大喜びだったのですが、最近は息子の書く文字の、形・書き順・とめはね、といったことが気になっています。特に書き順は間違ったまま覚えると直すのが大変…と聞いたこともあり、ちゃんと覚えてもらいたいなぁ。。。と思っていました。
息子の特性に合ったひらがな練習方法
ということで、ひらがなを書く練習をする場合、先ほどの方法にあてはめてみると、「一画一画を意識して書く」や「音を取り入れた覚え方」が適しているのかな、と。これまでZ会の幼児教材で、絵をふんだんに使った視覚的にすごーくわかりやすい(と親は思っていた)教材は息子には合っていなかった…。
早速本屋さんに行き、上記の条件に合うひらがな教材を探しました。見つけた教材は、一つ一つの書き順がビジュアルでわかるようになっているのと、「たてぴー」「よこぴー」など書き方のイメージ(擬音?)もついているものです。
まだ使い始めなので効果のほどは確かではありませんが、前の教材よりは楽しそうにやっているのと、「たてぴー」「よこぴー」などと言いながら一生懸命書いている様子から、やっぱりこの教材の方が合っているんだな・・・という確証を持ちつつあります。
まとめ
ということで、子どもの特性に合った学習方法のお話でした。これからも息子に合うやり方を研究していこうと思います。
(おわり)
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