現役管理職が語る、女性管理職を増やすためにはどうすればいいか

女性の写真 仕事
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東京オリンピックが1年程度延期の方向で調整されるようですね。

コロナの影響で相変わらずバタバタしています。そのせいで小学校入学への不安を感じすぎず(ゼロではないけれど)まぁ結果的によいのかも。

 

さて、前回の記事で、女性が管理職になりたがらない理由について書きました。

女性が管理職になりたくない理由とは ~女性だけの問題ではないのです
「女性活躍推進」という言葉を聞くようになってからだいぶ経ち、日本の大企業の多くでも女性管理職比率をあげる取り組みをしていますが、思う通りに進んでいない現状。「そもそも女性が管理職になりたがらない」という理由について実体験まじえ解説します。

私が、一人の女性管理職として感じる理由は以下の3つです。

1.私生活と仕事の両立が不安
2.ロールモデルが少ないから
3.そもそも期待されてこなかったから

そしてそれは、「女性の意識・意欲が低い」という単純な話ではなく、そうなってしまった背景には会社や上司の影響もあるということ。だから、女性側の覚悟だけでなく、会社や上司の女性社員育成も変えていかなければならない。

ということで、女性の管理職を増やしたいなら「どうすればいいか」について、私なりに感じるところを書いていきたいと思います。

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どうしたら女性管理職が増えるのか

1.私生活と仕事の両立への不安を知って改善する

会社にお願いしたいことは、「女性のライフプランと仕事の両立への不安」を知って、その解消のための取り組みを積極的に行って欲しいということ。

私みたいな「長時間労働への不安」、先輩ワーママのように「仕事のトラブル時の不安」、他には定番の「子どもの体調不良時への不安」・・・女性は常にそういった私生活と仕事の両立に関する不安を感じています。そういった不安を解消することを考えて欲しい。

働き方改革やコロナの影響での在宅勤務は、女性管理職を増やすことにも追い風になると思います。(どうか、コロナによる在宅勤務などの対応が一時だけで終わりませんように。。。)

そして女性へ。

もし、あなたが今「私生活のために仕事のペースを落としたい」と思っているなら、それはそれでいいと思います。

でも、もしあなたが、「やっぱり仕事も頑張りたい」と思っているなら。家庭や子育てを逃げ道にすることはやめないといけません。昇進を目指すなら仕事の責任が増えていくことは必然。責任が重くなるのは嫌だけど昇進はしたい(給料は増やして欲しい)、という、”いいとこどり”はできないのです。

ただ、仕事の責任が増える=長時間労働をしないといけない、ではないのです。

そこは、個人的には、「短い時間で成果を出す」ということを女性には勧めたいと思います。とても難しいけれど、それが、特に子を持つワーママ管理職の生きる道だと思うのです。

2.ロールモデルを増やす?

これについては・・・ロールモデルが少しずつでも増えていくことはいいことだと思うけれど。

ただ、この点を追い求めすぎる女性は考え方を変えないといけないかな・・・と個人的には思います。

私自身、憧れる先輩、参考にしたい先輩はいるけれど、「この人(そのもの)になりたい」とはあまり思わないんですよね。

境遇はそれぞれなので、自分が理想とする完璧なロールモデルなど存在しないのです。だから、いつまでも幻想を追わず、自分が自分のロールモデルになるように努力する方が建設的ではありませんかね。

上司は女性社員への期待を伝える

会社や上司は優秀な女性がいたらちゃんと期待を伝え、重要案件を任せてください。

もしかしたら断る女性も多いかもしれないけれど、全ての女性が断るわけではないのです。女性を十把一絡げにしないで欲しい。きっと期待を受け取ってさらなる成長を遂げる女性だっているはずなのです。

注意して欲しいのは(わがままかもしれないけれど)キャリアの強制はしないで欲しいということ。これは性別関係ないと思いますが、本人の意思に反して追い込むのは絶対NGです。

そして女性も。期待を伝えられたら「自分なんて」と思わないで。

数年前、FaceookのCOOのシェリルさんの本を読んで、インポスター・シンドロームという言葉を知りました。

インポスター症候群とは、自分の能力や実績を認められない状態を指します。仕事やプライベートを問わず成功していても、「これは自分の能力や実力ではなく、運が良かっただけ」「周囲のサポートがあったからにすぎない」と思い込んでしまい、自分の力を信じられない状態に陥っている心理傾向のことです
https://www.adecco.co.jp/useful/work_style_34

 

私も、こういう気持ちになったこと今までも何回もあります。でも、「女性はこういう思考に陥りがちだけど、実際はそうではないかもしれない、自分だってやれている」と思うだけで、少しだけ気持ちが前向きになれます。

この本はとても好きな本なのでいつかちゃんと紹介したいと思います。


 

まとめ

私なりの答えは、1.女性の就業支援・働き方改革の推進、2.女性はロールモデルを追いすぎない、自分でキャリアを作っていく覚悟を持つ、3.上司は女性社員へも若い頃から期待を伝える、の3つです。
女性がもっともっと働きやすい社会になることを願っています。

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