在宅勤務についての悲喜交々「私はそんなことはとっくに考え終わっていたよ」

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以前の記事にも書きましたが、勤務先の在宅勤務制度の話です。

緊急対応としての在宅勤務は終わったものの、恒常的な対応としての在宅勤務が始まりました。

 

モヤモヤ…在宅勤務はマネジメントデーとなるか否か
ちょっと、業務がいろいろとアレで(雑)、立て込んでいます。 中途半端になっていることがたくさんでストレス多めなのですが、業務のことはともかくマネジメントの問題って多岐に渡るし、組織の状況も時々刻々と変わっていくので、どこに手を...

 

 

さらに別の記事でも書きましたが、会社が在宅勤務を再開した時の思いは、

「緊急事態は解除されたけれど、皆さんの安全を考慮して在宅勤務という制度を提供するよ。でも、その分、自分で考えて成果を出してね。」

ということだと思うんですよね。

 

在宅勤務を恒久制度とするために重要なたった一つのこと
今日も在宅勤務。息子も登校日で本当の意味でフリーの在宅勤務でした。仕事だけに集中できる在宅勤務は天国のよう。でも、この在宅勤務制度が本当の意味で恒久的な制度となるためには、考えないといけないことがまだまだあるのだろうな、と思うわけです。

 

 

でも、身の回りから聞こえてくる、在宅勤務に関するあれやこれやの「感想」。

 

 

会社が設定している上限日数への意見、とれる職種や職位に対する意見、マネジメントがしにくい、仕事がしにくいという意見、その他もろもろ。

意見と書きましたが、文句も多いですね。もちろん好意的な意見も多いですが。

 

 

私は、緊急事態宣言中でもないのに一歩進めてくれた会社に感謝こそすれど、不満はない。自分の上司やチームから特に不満は出ていないのはありがたいことなのか・・・。

マネジメントが難しいのはその通りで、その分自分のやり方や考えを変えないといけないとは思いますが。上司だけではなく、メンバーも仕事の仕方を変える必要があるかもしれない。

 

 

でも今の在宅勤務はたかだか月数日ですからね。

なんでそんなに皆騒いだり、ぐちぐち言ったりするんだろうと不思議だったんです。

それが、この記事を読んで少し自分の中でつながったんです。

 

 

1年無職、ベンチャーへ 50代の転職は幸せの選択肢 50代からの転職(上) エール取締役 篠田真貴子さん - 日本経済新聞
次代を担う「旗手」は何を感じ、何を考えているのか――。日本経済新聞社が運営する投稿プラットフォーム「COMEMO」から、「キーオピニオンリーダー」が執筆したビジネスパーソンにも役立つ記事を紹介します。今回は、外資系企業大手から「ほぼ日」最高財務責任者(CFO)を経て2020年、オンラインで社外人材による「1on1(ワン...

 

 

私がハッとしたところだけ要約しながら抜粋すると・・・。

 

 

50代で転職したというエール取締役の篠田真貴子さん。

大企業で働く男性知人からキャリアの相談を受けた際に、「私はそのあたりのことは、30歳までに考え終わっていたよ」と言ったんだそうです。

篠田さん曰く、これは、自分が女性だったからで、一般的な大企業の期待値に自分のライフイベントが合わないことが明白なので、20代のときには「結婚はどうする」「子どもはどうする」「キャリアはどうする」というこの先の人生の課題に直面していた、と。

 

 

これを読んで、なんだか腑に落ちた。

私の周りで、在宅勤務についてワーワー言っているのは、これまで何の「制約」もなく働いてきた人たち。

それから、管理職でいうと、部下の仕事の細かいところまで把握しておきたい人たち。

ということに気づいたのです。

 

 

これまで制約もなくある意味恵まれた環境で働いてきたから、あるいは昭和のマネジメントをしているから、withコロナの働き方にアジャストできなくて困惑しているのだ、と。

 

 

ワーキングマザーの多くは、制約ありまくりの環境でどう成果をだすか徹底的に考えてきていると思います。

私も、子どもの状況に合わせて働き方をチェンジしてきました。

管理職になってからは、マイクロマネジメントは早々に諦めた。だから、在宅の日に部下が何をやっているか細かく確認しようなんて微塵も思わない。

 

 

そう、今の働き方に困惑しているのは、ある意味、恵まれた環境で働いてこれた人たちなんだ。

「私はそんなことはとっくに考え終わっていたよ」

心の中でそう思えば、雑音も気にならないのかもしれない。(上から目線すぎるので当事者にはもちろん言いませんけど。)

 

 

キャリアや働き方に悩みまくったここまでの数年間。決して無駄じゃなかったんだな~と思った出来事でした。

おしまい。

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