管理職になって数年。
はじめてアサインされたのは、30代後半、子どもが4歳の時でした。
あれからいろいろありましたよね。
時短管理職としての道のり
家庭のことでいうと、我が家は子育てを祖父母に頼っているわけではなく、夫婦でやりくりしているので仕事の時短や家庭との両立は常に考えているし、仕事は仕事で年上部下が多かったり、部下のメンタル不調、部下同士のいざこざ、上司との板挟み…。
社内で言うと、まぁ多いとは言えませんが、女性管理職はそれなりにいます。ただ、独身、子なし、いても大きいお子さん、のいずれかのパターンなので、(自分でいうのもなんですが)私みたいに子どもが小さく、というタイプはいなく。
だから「女性活躍とかなんとか言って下駄はかせられてんじゃないないの?」と訝る感じてみてくる人もまぁいるし、逆に女性の後輩からは「がんばってくださいッ‼」と応援してもらったり。
↓少し前の記事ですが、めちゃくちゃ共感style.nikkei.com
女性の皆さん、管理職になりたいですか?
私はどっちとも言えなかったです。
私は今の会社に入ってから仕事が好きになり、結婚前はけっこう忙しくしていました。
数年後結婚、そのまた数年後出産し子どもが1歳で復帰。
いろいろな葛藤があったわけですが、3年目には部門の最重要プロジェクトを任せてもらうようになっていて。(こう書くと簡単に見えますが、まぁ、いろいろありました。)
そんなこんなで、「仕事はもっともっと面白いものにチャレンジしたい」と徐々に思い始めていました。でもそれが「偉くなりたい」ということかと聞かれると、肩書や権限、処遇についてはあまり拘りがありませんでした。
でも・・・
そんな感じで、それなりに満足していた頃、明らかに私よりボンクラ(すみません)な男性が昇進したんですよね。
その時に、「はっ???」と思った。正直。
この時にはじめて、「ってことは、私も昇進したいのか?」と自問自答。
ちなみに、後で何かで読んだんですが、こういった感情は「類似性と獲得可能性が高くなると嫉妬が強くなる」という状態のようです。
つまり、自分と同じぐらいの人が(私の場合、失礼ながら「自分より下」と思ってしまった)自分より優れたものを手にしているとより悔しいし、相手が持っているものを自分も手に入れられるのではないかと思ってしまう、ということのようです。
ママ友同士のマウンティングなんてまさにこんな感じではないのかと。
私の場合、たまたまそういった出来事があったわけですが、世間の人の管理職に対するイメージなんてたいてい以下みたいな感じではないですか?
管理職への昇進を働き手が嫌うのは、管理職の苦労や悲哀を部下として知っているからだ。「あんな思いはしたくない」「大変そう」「嫌われたくない」といった思いで昇進を敬遠する。
私も同じようなことを考えていました。仕事は頑張りたいけど、家庭や子育てとのバランスは自分で決めたいので。
そんな私が昇進の打診を受けたときのお話。
つづく。