はじめに
家計簿をスプレッドシートで管理するようになり、月ごとの支出やクレジットカード中心の家計管理はかなり見やすくなってきました。
ただ、家計簿は基本的に「過去」と「現在」を見るものです。教育費、住宅ローン、働き方、老後資金などを考える時には、将来の予想も見ておきたくなります。
以前から、収入・支出・教育費・資産残高などを年ごとにまとめたライフプラン表は作っていましたが、数字だけだと判断しづらいと感じていました。
教育費のピークはいつ来るのか、その時期に資金は足りそうか、条件を変えるとどのくらい改善するのか…。直感的に把握するには限界がありました。
そこで今回、スプレッドシート・GAS・生成AIを使って、ライフプラン表のダッシュボード化に挑戦しました。

作り始める前にやったこと
今回も、家計簿半自動化の時と同じように、一部で生成AIを活用しました。
でもその前に考えたのは、「何を見たいか」を明確にすることです。
私が作りたかったのは、細部まで作り込んだ精密なライフプラン表ではなく、教育費のピークがいつ来るか、その時期に資金が足りそうか、収支が大きくマイナスになる時期はあるか、などをざっくりと掴めるもの。
こうしたことを確認するには、項目を増やしすぎるより必要な情報に絞った方が見やすくなると考えました。
全体像を把握するために、処理の流れをまずは紙に書いてみました。
- 必要項目の整理
- ライフプラン表作成
- ダッシュボードによる見える化
- 自動判定
年齢、収入、支出、教育費、住宅ローン、資産残高などの前提条件を入力し、それをもとに年ごとの表を作る。その表からグラフや判定コメントを自動で表示する。
この流れを先に描いておいたことで、AIへの依頼時も伝えやすくなります。
まずはライフプラン表の作成
ライフプラン表の本体は、GASではなくスプレッドシートの計算式で作りました。年ごとの家族の年齢、収入、支出、教育費、資産残高などを一覧で確認できる形です。
【表】ライフプラン表でのシミュレーション

このようなイメージです。
なお、上記含め、この記事で掲載している画像はシミュレーションデータであり、わが家の数値ではありません。
ダッシュボードによる見える化
ライフプラン表ができたら、次はGAS(Google Apps Script)を使ってダッシュボードを作成しました。
最初に作ったのは、教育費総額の推移を表示するグラフです。
まずは、教育費がどの時期に大きくなるかを面グラフで表示しました。
AIにデータの位置を伝えてGASを作成してもらい、コードを貼り付けて実行すると、スプレッドシート上にグラフが表示される仕組みです。
【グラフ】教育費総額の推移

次に作ったのが、収支シミュレーションのグラフです。
年ごとの収入と支出に加えて、資産残高の推移も同じグラフで見られるよう二軸グラフで表示しました。
収入・支出・資産残高という性質の違う数字を同じグラフの中で見やすく表示するために、グラフの種類、軸の設定、表示する系列、色の見え方など何度も調整しました。
【グラフ】収支シミュレーション

(このシミュレーションでは、教育費ピーク時の資産のマイナスがやばいです!)
比較・判定・サマリーの仕組み
グラフができたら、「条件を変えた場合との比較」も作りました。
ライフプラン表は一度作成したら終わりではありません。収入を増やす、支出を減らす、といった変更をした場合にどのくらい改善するかも見たかったからです。
参照元のライフプラン表を「現状維持」と「条件変更後」の2つに分け、ダッシュボード上で収支シミュレーションを上下に並べて表示する形にしました。
さらに、2つのシミュレーショングラフの下に、自動判定コメントを表示するようにしました。
判定は「概ね安定」「注意」「見直し」の3種類で、最低資産額と赤字年数をもとに、現状維持と変更後それぞれに表示します。
【表】自動判定コメント

ここまでで、ライフプラン表の比較による見える化がだいぶ進みました。
現時点でできること、これから
現時点でできているのは、以下のとおりです。
- 教育費総額の推移をグラフで表示
- 現状維持・変更後それぞれの収支シミュレーションを表示
- それぞれに自動判定コメントを表示
まだ検証が必要な部分は残っています。
実際に、いくつかのパターンデータを入れて想定通りに動くか、判定コメントは実感との乖離がないか、変更後の条件を入れた時に比較が正しく表示されるか。
こうした点を確認しながら、もう少し実用的な形にしていく予定です。
まとめ
家計簿は「これまで」と「今」を見るためのものですが、その先で「これからどうなるか」を見ることも大事だと思っています。
過去の支出を振り返るだけでなく、これからの選択肢を考えるために数字を使う。今回のダッシュボード化は、そのための一歩になりそうです。
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