はじめに
小6の夏休み。
それは「小学生最後の特別な時間」であり、「中学生になるための助走期間」でもあります。
そして今年、わが家はあるチャレンジを始めました。
それは、「親塾」の反省を活かし、子どもが自分で考えて、自分で決める夏休みにするという試みです。

(ChatGPTに生成してもらった像。かわいくできているが、カレンダーなどの細部の精度は…。)
家庭学習をやってみて気づいたこと
わが家では、小5の終わりから家庭学習の定着を目的とした「親塾」をスタートしています。
📌 家庭学習の様子は以下の記事でご紹介しています。



子どもに合った内容を親が準備し、親が時間を管理しながら進めるスタイルは、学びの習慣づけの初期には効果がありました。
でも、続けていく中で、ふと気づいたことがありました。

これ、親主導すぎるかも?
子どもの中にやらされ感が強くなると、ただの作業になってしまうかもしれない。
だからこそ、夏休みは“自分で進める第一歩”にしたいと思ったのです。
準備編(7月上旬)
まずは夏休みに入る前、7月上旬に以下のようなことを子どもに伝えました。
- 夏休みは「小学生最後の思い出づくり」と「中学への備え」がどちらも大切な時期
- 好きなことやのんびり過ごす時間も、思いきり楽しんでいい
- でも同時に、自分を成長させるチャンスにもしてほしい
- 勉強、スポーツ、それぞれの目標を考えてほしい
- 自分で計画を立てる練習をしてみよう
ここまで伝えてから、息子にも自分で考えてもらを時間をとりました。
息子の出した“自分の目標”
しばらく経って、「準備編」の内容についてあらためて聞いてみると、子どもから答えが返ってきました。



夏休みのドリルは7月中に終わらせて、8月はお母さんとの勉強を頑張る。あと、〇〇くんみたいにタイピングがもっと上手くなりたい。
タイピングの話は初耳だったのでとても新鮮でしたが、息子が考えていることを知れて良かったです。早速、タイピングが早くなるための方法について考えています。
また、息子は運動系の習い事を2つしているのですが(空手・球技)、それぞれの目標についても具体的に教えてくれて、本人なりの考えが見えてきました。
特に、自分のやりたいことだけでなく、やるべきことをちゃんと分けて考えているところが、わが息子ながら感心してしまいました。
計画編(終業式の日)
終業式の日。
親子で夏休みのスケジュールづくりに取り組みました。
7~8月の全体の予定を把握するために、決まっている予定を事前に私の方でカレンダーに書きこんだものを息子に渡しました。(ラフな手書きですみませんが、以下のような感じです。)


普段、家族の予定はTimeTree(スマホアプリ)で管理していますが、子どもと一緒に確認するなら、紙のカレンダーがやっぱりわかりやすい!
このカレンダーを元に、以下の手順で夏休みの計画を立ててもらいました。
- 1.宿題の計画を考える
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前述のとおり、息子は「7月中にドリルを終える」という目標を立てたため、1日何ページやれば7月中に追われそうか一緒に考えました。
また、大物系の宿題(自由研究、読書感想文、ポスター)も、いつ・なにをやるか、決めてもらいました。
- 2.一日の過ごし方を考える
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これは、去年の夏休みから長期休みには毎回書いてもらっています。夏休み全体の計画とは少し違いますが、規則正しい生活リズムで過ごすことを意識してもらうために取り入れています。
ちなみに、わが家のルールでは、午前中は宿題や本を読む時間、午後はフリー(遊ぶ)の時間とざっくり決めています。
- 3.まずは1週間分のスケジュールを書いてみる
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これは昨年の夏休みの失敗から今年追加してみました。使用したのはバーチカルの週間スケジュールです。
一見、1ヶ月のカレンダーがあればいいんじゃないの?とも思うのですが、1ヶ月のカレンダーだけだとイレギュラーな日のタスク漏れが発生してしまっていました。
例えば、朝から用事があって午後帰宅した場合、その後、宿題をやる時間があったにも関わらず、夜までだらだら過ごしてしまう・・・といったことが多発していました。
なので、「午前中外出する日は、宿題をどこでやるか」といったことを息子本人に考えてもらうために、あえて週間(バーチカル)のスケジュール帳を併用しています。
まだまだ完璧ではないけれど、「自分で決めた」「自分で書いた」という体験は、きっと今後の学習管理に役立つ・・・と信じて、まずはトライしてみています。
ちなみに、一日のタイムスケジュールや、バーチカルのスケジュール帳は「ちびむすさん」のプリントをお借りしています。(ちびむすさん、何でもあってすごいっす!)




おわりに
この夏休みが、どこまで理想通りに進むかはわかりません。
でも、上手くいかない経験も含め、まずは自分でやってみることに意味があると思っています。
親としてはつい手を出したくなるけれど、ぐっとこらえて見守る練習中。
次回は、実際に始めてみた後の様子をレポートしてみたいと思います。