はじめに(前編・中編からの続き)
小5の終わりからスタートした家庭学習。
勉強の習慣づけと学びの土台づくりを目指して、前編ではそのきっかけや親の思いを、中編では教科ごとの方針や実際のスケジュールをご紹介しました。
今回はいよいよ最終編として、「やってみて見えてきた課題」「今後の見通しと方針」について、わが家のリアルを綴ります。


やってみてわかった課題と悩み

「毎日」は無理…
スタート前から「毎日は無理かもな」と思っていましたが、やっぱり続けるって難しい。
気づけば平日でも習い事や学校の予定、本人の気分などで抜ける日が出てきて、理想とはなかなかいかず…。
でも、「週4〜5回続けられている」こと自体が大きな一歩。
「できなかった日」を責めるより、「できた日」に目を向けて、「少しずつ定着してきてるな」と自分にも子どもにも言い聞かせています。
一日30分、全然進まない…
毎日、始める前に「今日はここと、ここを…」といった感じで簡単に目途を立てます。
が、まぁ思う通りに進まない!
途中でわからない単語を調べたり、間違えた問題を解き直したり。
今は慣れましたが、最初のころは「思っていた半分も進まない・・・」という感覚でした。
でも、わからない単語や間違いを放置してしまっては意味がない。
それに、家庭学習ゼロからスタートのわが家はいきなり高いハードルは無理なので、「まずは30分をこつこつ続けること」を目標に頑張っています。
やる気は基本ない。けど、ゼロでもない
うちの子は、いわゆる「前向きに取り組むタイプ」ではありません。
「え〜今日もやるの〜」という空気を出してくる日も多々あります。笑
ただ、それでも「やらない!」と拒否することはないし、たまに「なんか前より計算早くなったかも」とつぶやくこともある。この一言が、親としては一番の支えです。
小さな実感の積み重ねが、「やる意味あるかも」という感覚につながっているなら、それで十分です。
親が主導しすぎていない?と自問する
使う教材も、その日の内容も、今のところすべて私(親)が決めています。日々の30分が“親の指示で動く時間”になってしまっている感は否めません。
正直、それでいいのか?と悩むこともあります。
少しずつ、“自分で考えて決める”経験を増やせるように、夏休み課題にしたいところです。
英語が原点だったのに、時間を割けていない現実
そして一番の“想定外”はここです。
この家庭学習を始めた一番のきっかけは「中1英語への不安」でした。
でも、実際にやってみると、算数や国語の基礎に思った以上の穴があることに気づき、そちらに時間を取られがちに。さらに英語は継続と積み上げが大事なので、時間が確保しづらいのも事実…。
英語は夏休みを使ってもう一度立て直そうと考えています。
夏休みに向けた“短期的目標”を立ててみた
夏休みは「自分で決める」チャンス
これまで、学習の段取りは私がしてきました。
でも、中学に向けては、少しずつでも「自分で決める」経験が必要だと感じています。
夏休みは、生活のリズムも自分で作れる貴重な期間。
勉強の計画だけでなく、遊びや習い事、家のお手伝いも含めて、自分の予定を立ててみる練習をしたいと思っています。
とはいえ、いきなり「全部自分で決めてやってね」ではハードルが高いと思うので、最初は親子で一緒に。
今、ちょうどその話をしているところなのですが、息子の反応は

お母さん、またなんか言ってんな・・・
といった感じ。
まずは「計画を立てるってどういうことか」を一緒に体感することが目標です。
📌この取り組みは、以下の記事で紹介しています。


中学に向けた中期的な見通し
ここでは、中学以降を見据えて大切にしたいことと、親としてどんなスタンスで関わりたいかについて、私なりに考えていることをまとめてみました。
中1の前半は“伴走”、後半からは“自走”を目指して
現時点でのざっくりしたイメージとしては、以下のような流れです。
- 中1の前半(4〜7月):親と一緒に定期テスト対策の方法を探る
- 中1の後半(9月以降):徐々に自分で計画を立てて、親はサポート役へ
- 中2以降:必要なときだけ親が助言。自分の学習スタイルを確立する
もちろん、計画通りにはいかないと思いますし、反抗期や部活との両立など、新たな壁も出てくるはず。
でも「自分で自分を管理できる力を育てる」ことは、今から意識しておきたい中期的な目標です。
塾は「中3から」を基本方針に。でも柔軟に考える
わが家の方針としては、中3まではできれば塾なし、で進めたいと考えています。
その理由は、
- 家庭での学習スタイルを整える経験をしてほしい
- 週の予定が詰まりすぎると、日々の余裕がなくなる
- 息子自身が塾より家でやる方が良いというタイプ
といったところです。
ただ、無理に家庭だけで抱え込むつもりはありません。
「やっぱり外の力を借りた方がよさそう」と思えば、すぐに動けるよう柔軟に考えています。
おわりに|「教える」から「見守る」へのシフト
この数ヶ月、家庭学習を続けてきて感じたのは、「勉強の中身も大事だけど、もっと大事なのは“どう学ぶか”の姿勢」ということでした。
今はまだ、親が主導して、声をかけて、内容を決めています。
でも、最終的には「学びを自分で管理できる人」に育ってほしい。そのためには、親がいつか「教える」から「見守る」へと役割を変えていく必要がある──そう感じています。
今回の記事が、わが家の試行錯誤の記録として、誰かのヒントになれば嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
参考書籍・使用教材のご紹介
勉強方法・親のかかわりについて
教科ごとの学習方針を立てるにあたって、参考にした本を紹介します。
教科別の中学校までにマスターしたい要点のほか、「正しい勉強法」や「親として伴走する際の基本ルール」がとても参考になりました。
- 正しく解く(マル付けは1ページずつ)
- 正しく解き直す(1冊をやり込む)
- わからなければ自分で調べ、それでもわからなければ質問する
- 日々の勉強タイムを、短時間でも良いので固定化(習慣化)する
一点注意が必要で、この本は2019年に書かれた本のため、中学英語に関する情報は古いところがあります。英語に関しては、最新の中1英語の学習内容を把握してから対策を立てるのがおすすめです。
英語
英語は、Xのポストを参考にフォニックスの教材から始めてみることにしました。
今後、6年生のうちに頻出単語の暗記とbe動詞・一般動詞についても検討しています。
国語
論理国語については、調べてみた感じだと「出口式」と「ふくしま式」が良さそうでした。
出口先生は私でもお名前は知っていいるぐらい有名な先生ですが、教材を見たところ息子にはちょっと難しそうだったので、ふくしま先生の教材(ベーシック)から始めることにしました。
算数
計算力の向上はまずは百マス計算を選びました。
百マス計算をやってみて、息子の場合、計算練習を毎日少しずつでも続けた方がいいと感じたため、途中から以下も追加しました。