はじめに(前編からの続き)
中1ギャップ対策として、小5の終わりから家庭学習を始めたわが家。
前編では、「毎日勉強する習慣がなかった」という危機感や、母としての後悔、そして“学びの姿勢”を伝えたいという思いについて綴りました。

今回はその続きとして、「何を、どうやって進めるか」について、親子で考えた内容を記録しておきたいと思います。
まずは目的を子どもに伝えた

家庭学習をスタートするにあたって一番最初に意識したのは、目的を子どもと共有することでした。
親の私が中1ギャップを強く意識している一方で、子どもにはその実感がない。
「中学英語が別世界みたい」「定期テストで一気に差がつくらしい」といった情報をSNSで見て焦る私と、「別に今困ってないし…」という子ども。この温度差をどう埋めるかが、最初の課題でした。
子どもの反応
ある日、少し時間があるときに、こう伝えてみました。

中学に入ると、テストや授業が今よりも難しくなるんだって。
お母さんは、勉強がすべてだとは思っていないけど、今のうちに準備をしておくと、中学に入ってから慌てなくて済むと思うんだ。
一緒にやってみようと思うけど、どうかな?」
これに対して、息子の反応は・・・



え~・・・まぁ、いいけど・・・
という微妙な反応。(想定通り!笑)
それでも「わかった、やるよ」と言ってくれたのは、ありがたかったです。
完全に納得しているわけではなくても、「重要性は伝わったかな」と感じられたことが、最初の一歩になりました。
“やる・やらない”のルールも決める
最初に「続けることが大事」と伝える一方で、休んでいい日もあることも明確にしました。
- 体調が悪い日
- 家族イベントや旅行の日
- 習い事の大会や丸1日外出する日
それ以外は、できるだけ毎日コツコツ続けようね、という約束をしました。
科目別に「現状と優先度」を整理してみた
学習を始める前に、いまの学力や不安な教科を親子で棚卸ししてみました。
英語:そもそもの出発点
家庭学習を始めるきっかけにもなったのが、この「英語」でした。
小学校の英語は、定型文や会話を楽しむ“慣れ親しむ”スタイル。でも中学校では、文法や単語の理解・書く力が必要になります。
Xで見かけた「小学校で習った単語は書けるようにしておく」という声に納得し、まずはフォニックス(発音ルール)からスタートしました。
6年生のうちに、
- 小学校で習った単語を“書ける”ように
- be動詞・一般動詞の基本を理解する
この2点をゆるやかな目標としています。
国語:地味だけど大事な土台
国語は、すべての基本になることから個人的に重要視している教科です。
私自身、「なんとなく読めるけど、人には説明できない」タイプだったので、息子には“読解の筋道”を身につけてほしいと思っています。
算数が得意な息子は、わりと論理的に考えるタイプ。その力を国語にも生かしていけたらという思いがあります。
まずは以下の3点に取り組むことにしました。
- 5年生までの漢字の定着
- 語彙力の強化
- 論理的な読解の基礎
算数:基礎の定着とミス対策
算数はもともと得意ですが、小5内容をみて「計算ミス」や「わかったつもり」のところが多い気がしたため、基礎を反復することにしました。
- 百マス計算 : 毎日5〜10分、集中して解く練習
- 苦手単元の洗い出し(夏休みに重点復習予定)
- 「解き方を説明する」練習も時々入れています
理科・社会:今回は見送り
家庭学習の時間が限られていることから、今は理科と社会はやっていません。
夏休みは時間があるので、自由研究や歴史マンガなどを提案予定です。
年間スケジュールを立ててみた
受験をするわけではないけれど、「中学に入ったときにスムーズにスタートを切れるように」というのが、今回の家庭学習の大きな目的。
そのため、ゴールから逆算したざっくり年間計画を立ててみました。
- 春〜初夏(3〜6月):5年生の復習と基礎の定着、習慣化を最優先
- 夏休み(7〜8月):1学期の弱点復習と計画づくりの練習、英語の時間を増やす
- 秋〜冬(9〜3月):中学英語の先取り、自主的な学習へのシフト
実際の年間スケジュール
上記のイメージをもとに、実際の年間スケジュールも書いてみました。


【図1】わが家の小6家庭学習 年間スケジュール
とはいえ、今はまだ親主導
ここまでお伝えしたとおり、現在はほとんど親が計画して、教材を用意して、声をかけて進めています。
スムーズに進む一方で、「これでいいのかな…」という迷いも。
今後は「子どもが自分で決める」経験も少しずつ増やしていきたいと思っています。
【📌次回予告】
次回の【後編】では、
- 実際に続けてみたからこそ見えてきた“課題”
- 夏休みの計画づくりと、家庭学習の再設計
- 親として中学までに育てたいスタンス
…といったテーマで、家庭学習の“次のステップ”をまとめる予定です。

