FXで資産が半分に…リーマンショックで学んだ恐怖──資産形成の失敗談①

目次

はじめに

就職氷河期の終わりに大学を卒業した私。

就職活動に失敗し、実家に戻って近くの小さな事務所に就職しました。

正社員で雇ってもらえたものの、基本給14万円 年収200万円。これが私の社会人生活の始まりでした。

実家でお世話になっていたから何とかなっていたけど、実家に生活費を入れ、奨学金を返済したら、残るお金はごくわずか。

貯金したいけど全然増えない。その現実にため息をつく毎日でした。


低年収から転職成功

最初の職場を「このままじゃ生活していけない」と退職を決意した私は、幸運にも大手企業への転職に成功。手取りが一気に増えたことで、実家を出て念願の一人暮らしを始めました。

大学生時代も独り暮らしはしていたけれど、当時は堕落した日々。今回は、社会人として「自分の力で生活するぞ」と意気込んでいました。

そんな私の楽しみの一つは、ネットで同じような年代の方の節約系ブログを読み漁ることでした。そしてそこで、“節約しながら浮いたお金で資産運用”という世界を知ったのです。

当時、私が見ていた節約系ブロガーさんの中で流行っていたのは「FX」。

自分にはまだ早いと思いながらも、私も挑戦してみたいという気持ちがどんどん強くなりました。そして、貯金が200万円に届いたとき、とうとう私は“FX口座”の開設に踏み出しました。


50万円で始めたFX

口座に入れたのは貯金の4分の1にあたる50万円。

最初のころの取引はめちゃめちゃ緊張したのを覚えています。

今となっては詳細な記録はありませんが、最初のころは少し勝てていました。

今思えば、ただのビキナーズラック。

そこへきたのが──あの恐ろしいリーマンショックです。


資金がみるみる半分に

チャートは見たことのない勢いで下落し、私は完全に損切りするタイミングを失っていました。

レバレッジをかけていなかったため強制決済にはならなかったものの、含み損は雪だるま式に膨らみ、あっという間に原資の50万円が25万円になってしまいました。

本当に、この時はこわかった~。

損切りが怖くてポジションを閉じられず、「取り戻したい」と「これ以上失いたくない」という思いで頭の中はいっぱい。結局、私は何もできないまま“塩漬け”することになります。

その後、数年かかりましたが資金はわずかなプラスに転じていました。そこでようやくポジションを解消し、資金を全て引き上げました。

わだち

もう、こんな投資はやめよう

そう心に誓ったのでした。


インデックス投資との出会い

その後、結婚を機にお金の目的が「自分の安心」から「家族を守る」へと変わります。

大きく増えるより、減るリスクを小さくして長く増やす方法を探していたとき、「インデックス投資」の考え方に出合いました。

私が長期投資を始めたのは2011年。当初は資金は小さかったものの、その後のアベノミクスの波に上手く乗れたのが幸いしました。

相場を見ない日が増え、知らず知らずのうちに少しずつ資金が増えていく。そんな経験を初めてしました。

そこから14年経過した2025年現在。

今でも私の投資のほとんどはインデックス投資です。そして、当時より早いスピードで資産を増やすことができています。


まとめ

ビギナーズラック後のリーマンショックで資金を一時的に半減させた経験は、金額以上にメンタルへ大きな打撃を与えました。

でも、今となっては早いうちに失敗しておいて本当に良かったと心から思います。

資産もまだ少なかったし、そこから学べたこともたくさんあったからです。

下手に勝ち続けて自分の力を過信し、資産もある程度増えレバレッジをかけた状態で、もしリーマンショックがきていたら・・・貯金を溶かすどころが多額の借金を背負うことになっていてもおかしくありませんでした。

そう考えると本当に怖い!

あの経験から、「レバレッジをかけた取引はしないこと」「自分のリスク許容度を意識すること」が私の資産形成の基本になっています。


次回は“成長株投資で60万円損した話”をお届けします。

失敗シリーズ②もどうぞお楽しみに!

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