今週、息子の小学校の卒業式がありました。
その前日の朝、最後の登校を見送りながら、ふとこれまでの子育ての時間を思い出しました。
そして迎えた卒業式。
この2日間で感じたことを忘れないうちに書き残しておこうと思います。

子育ては「最後とは知らぬ最後」の連続
以前、歌人の俵万智さんの短歌がテレビで紹介されていました。
最後とは知らぬ最後が過ぎてゆく
その連続と思う子育て
この歌を聞いた時、本当に心に響きました。
振り返ってみると、確かに子育ては「最後」の連続でした。でもその多くは、「これが最後だ」と気づかないまま過ぎていきました。
最後の登校を見送る朝
数年前の今頃、登校班の6年生の班長さんのお母さんが、卒業前日の朝の登校を撮影しているのを見かけました。
卒業式は特別な日ですが、登校風景はただの日常です。その何気ない時間を「最後だから」と残そうとする姿がずっと印象に残っていました。
そして、私も思ったのです。
息子の最後の登校はちゃんと残しておこう、と。
そして迎えた卒業式前日の朝。玄関で見送りながら、私は息子が1年生の頃のことを思い出していました。
小さな背中と大きなランドセル
息子はコロナの影響で、入学直後に休校になった世代です。
息子は、登校が再開してからしばらくは行き渋りがあり、私は毎朝付き添っていました。学校に着けば大丈夫で、期間にすればほんの2週間ほどのことでした。
でも当時の私は会社員で、朝の出社にも影響が出ていたこともあり、「この状態、いつまで続くんだろう」と思ってしまっていました。息子にあたってしまったこともあります。
どうしてあんなに余裕がなかったのだろうと、今でもこの当時のことは後悔しています。
そんな付き添いが続いたある日の朝、玄関を出たところで息子が言いました。
息子今日は自分で行く!大丈夫!
小さな背中に大きなランドセルを背負って歩いていく姿が、晴れやかでたくましく見えました。
あの日、一人で歩いていく息子の後ろ姿を見送りながら、「この光景をずっと覚えていたいな。おばあちゃんになっても忘れたくないな。」と思ったことを今でもよく覚えています。
そして、卒業前日の朝。
あの時と同じように後ろ姿を見送りながら、「本当に大きくなったな」と思いました。あんなに大きく見えていたランドセルが、今では小さく見える。
そんな感慨深い気持ちのまま、卒業式当日を迎えました。
そして迎えた卒業式
息子がどんな様子で卒業式を迎えるのか、ちょっと気になっていました。なぜなら私は小学校の卒業式はとても悲しかった思い出があるから。
当日の息子は、特に悲しむ様子はなく、ちょっと緊張しつつも晴れやかで堂々としていました。
一方の私は前日の記憶も重なり、卒業生の「別れの言葉」の1年生の場面で早々に涙。さらに、事前に知らされていなかった子どもたちから親へのサプライズで、完全に涙腺が崩壊しました。
渡されたのは、絵と手紙でした。そこにはこう書かれていました。
いままで 元気に育ててくれて ありがとう
息子らしい、几帳面でかわいい文字でした。
シンプルな言葉が、胸にまっすぐ響いてきました。
子育てってとても大変だけど、時折こうした「報われた」と感じる瞬間があるものですね。
次へのバトン
式の中では、6年生から5年生への言葉もありました。「これから学校のリーダーとして頑張ってください」と。
その言葉を聞きながら、ふと気づきました。
親ばかですが、息子は6年生の一年間ですごく成長したと思っていました。
それは、一年前に同じようにこのバトンを受け取っていたからなのでしょう。あの日から、息子たちの6年生としての物語はすでに始まっていたんだね。
学校という場所は、子どもたちの手でこうして受け継がれていくのだなと感じました。卒業式は単なる区切りではなく、子どもたちが小学校という場所を次の世代へ手渡していく時間でもあるのだと思います。
うれしさと寂しさは、いつも一緒にある
子育てをしていると、成長がうれしい気持ちと、少し寂しい気持ちがいつも一緒にあります。
手をつながなくなる。
一緒にお風呂に入らなくなる。
一人で寝るようになる。
そんな小さな「終わり」が、少しずつ増えていきます。
私は子どもの成長を手放しで喜べるほど器用な親ではないので、そういう場面の寂しさを引きずってしまうし、何度経験しても慣れることがありません。
でも、そんなときはこう考えるようにしています。これは終わりではなく、これから息子との新しい関係が始まるのだと。
まとめ
子育てには、たくさんの「最後」があります。
気づける最後もあれば、気づかないまま過ぎていく最後もあります。
今回は、最後の登校と卒業式という、二つの「最後」に立ち会うことができました。
これからもきっと、たくさんの「最後」が訪れると思います。そのすべてに気づくことはできないかもしれない。
それでも、気づけた「最後」だけは、ちゃんと受け止めて喜べる親でありたいと思います。
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