はじめに
「子育てにはお金がかかる」
親なら誰もが感じていることかもしれません。でも、実際に「いつ・どれくらい・何に」かかっているのかを正確に把握している方は、意外と少ないのではないでしょうか。
以前の記事で、子どもが一人増えて生活費がどう変わったかについて、わが家の12年の家計簿をまとめたものをご紹介しました。

今回は、その中でも子どもが1歳から小学校6年生になるまでにかかった教育費全てを、実際の家計簿データをもとに公開しています。
さらに、文部科学省が公表している「子供の学習費調査(令和5年度)」と比較することで、平均と比べてどうだったのか?なぜその金額になったのか?を考えてみました。
年齢別で見るわが家の教育費推移(1歳〜小5)

まずは、わが家がこれまでにかけてきた教育費を、1歳から小5まで年齢別に集計しました。(現在の小6分については集計が終わり次第、追記いたします。)
対象とした費目は以下のとおりです:
- 保育園費用
- 学校教育費・給食費
- 学童保育料
- 通信教育
- 個別指導(発達支援)
- 習い事(空手、スポーツ系)
- 教材購入・絵本のサブスク等
以下のグラフは、年齢ごとの金額と内訳を可視化したものです。( わが家の家計簿は12月締めなので、学年と支出内容が多少ずれている箇所があります。)

【グラフ】教育費の推移と金額の内訳(1歳~小学5年)
📌 注目ポイント
- 1〜5歳(保育園期)
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毎年40万円以上かかっており、家計へのインパクトが大きかった時期。
- 5歳~7歳(小2)
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息子の発達面の心配から個別指導の教室に通ったり、小学校入学に向けて通信教材などに手を出し始めた迷走期。
そして小学校入学直後にコロナで休校となり、私の迷走もピークに!? - 8歳(小3)~
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息子の発達面の落ち着きとともに私も冷静さを取り戻した時期。少しずつ支出を整理したことで削減傾向。
このグラフを見て、改めて「保育園ってやっぱり高いな」ということと、母親である私の不安や迷走が支出に如実に表れる結果となっているな、というのが率直な感想です。
次に、この実データをもとに、文部科学省の公的統計と比較してみます。
公立小学校の平均と比較してみた(小1〜小5)
次に、わが家の教育費を、文部科学省が実施した「令和5年度子供の学習費調査」の結果と比較してみました。
この調査では、公立小学校に通う子ども一人あたりにかかる年間の学習費(学校教育費・給食費・学校外活動費の合計)が、平均で33.6万円とされています。
なお、この調査では「学童にかかる費用」は含まれていないため、わが家も学童費を除いた金額と比較しています。

【グラフ】わが家と公立小学校平均との比較(小1~小5)
余談ですが、わが家は公立小なので公立小平均と比較していますが、私立小の平均が182万 8千円という結果に震えております…。
📊 差が大きかった年齢:小1〜小2
小1と小2では、わが家は公立小学校平均に比べてやや上振れしていました。
理由は前章に書いた通りですが、発達面の不安から通っていた教室の費用と、入学直後に休校となってしまった不安からチャレンジタッチ(通信教材)を導入したのが主な原因かなと思っています。
こういった親の不安な気持ちから始めたものは、後から振り返ると使いこなせていなかったと感じるものも少なくありませんでした。
📉 小3以降は平均を下回る結果に
一方で、小3以降の教育費は公立小学校平均を下回るようになりました。
こちらも、小学校生活が落ち着いて来たことに伴い私の不安も減り、「やらなくていいこと」を整理し始めたためです。
- チャレンジタッチはしっかりできていなかったため退会
- 絵本サブスクを終了し、本屋や図書館の活用へ
- 通信・サブスク系の支出は減ったが、スポーツ系の習い事は継続・追加
教育費を減らす意図はなく、むしろ増えた習い事などもあり、取捨選択の結果としての減少だったように思います。
まとめ
1歳~小5までの教育費を振り返ってみて、けっこう波があることがわかりました。
とはいえ、これで終わりではありません。本当の教育費の山場は中学・高校以降ですよね。わが家でも現在、中学校以降の教育費をシミュレーション中です。 このあたりの内容は、別の記事で詳しくご紹介する予定です。
今回の振り返りを通して、私は「今の教育費のかけ方に納得できるか?」を問い直す機会になりました。これから子育てや教育費を見直したいという方にとって、 わが家の事例が少しでも参考になればうれしいです。
📌 中学校以降のシミュレーションはこちら