40代ワーママが年収ダウンを考えるときの家計の許容ラインとは|不安を整理する3ステップ

40代ワーママの年収ダウンと家計
目次

はじめに

前回の記事では、「今の働き方のまま50代に入るのが不安な40代ワーママの、これからの働き方とお金」について、今考えていることをざっくり整理しました。

仕事の責任は重くなる一方で、子どもは中学・高校へ。自分の体力やメンタルも、20代や30代の頃とは違ってきます。「今の働き方のまま50代に入るのは正直きついかも」そう感じていても、すぐに考えてしまうのが年収ダウンへの不安です。

この記事では、年収ダウンをすすめるわけではなく、自分なりの家計の許容ラインを知るために不安を整理する3つのステップをまとめてみました。

今すぐ答えを出さなくて大丈夫なので、「自分はどうかな?」と気軽に読んでもらえたらうれしいです。

年収

なぜ年収ダウンがこんなに怖いのか

年収が下がるのが怖い理由は、単に「お金が減るから」だけではありません。例えば、こんな気持ちが混ざっていないでしょうか。

  • 今まで積み上げてきたキャリアや頑張りが無駄になってしまう気がする
  • 収入が減ることで、家族に迷惑をかけるのではないかという罪悪感
  • 一度年収を下げたら、もう元には戻れないのではという恐怖

また、住宅ローンや教育費、老後資金など、すでに「将来のお金の出どころ」をたくさん抱えているほど、年収ダウンはより重く感じられます。

この状態で年収ダウンを考えると、感情と数字がごちゃまぜになって必要以上に大きな問題に見えてしまう、ということが起きがちです。だからこそ、一度立ち止まって感情と数字を少し切り分けて考えてみることが大事になってきます。

まずは、数字の部分を一緒に整理していきましょう。


ステップ1 現状の家計をざっくり把握する

「年収ダウンしても大丈夫かどうか」を考えるには、そもそも今の生活にどれくらいお金がかかっているのかをざっくり把握する必要があります。

とはいえ、いきなり完璧なライフプラン表を作る必要はありません。まずは次の3つだけで大丈夫です。

  • 毎月の固定費
    住宅ローンや家賃、水道光熱費、通信費、保険料、習い事など
  • 毎月のおおよその変動費
    食費、日用品、外食、レジャーなど
  • 毎月の貯金・積立額
    銀行預金や投資信託などの積立

家計簿をつけている方なら、過去数か月の平均を見てみる。家計簿がなければ、通帳やカードの明細を見ながら
「だいたいこのくらいかな」と書き出してみるだけでも十分です。

「今の生活にだいたいいくらかかっているのか」がつかめれば、このステップはOKです。


ステップ2 守りたい支出と、調整できる支出を分ける

次に、書き出した支出を眺めながら「ここはできるだけ守りたい支出」「ここは工夫次第で調整できるかもしれない支出」に分けてみます。

例えば、守りたい支出としては、以下が挙がりやすいと思います。

  • 住宅ローンや家賃など、住まいに関わるお金
  • 子どもの教育費や習い事のうち、優先度が高いもの
  • 通院や薬代など、健康や生活の土台に関わるもの

一方で、調整できる支出としては、以下などが候補に入ってくるかもしれません。

  • レジャー費や外食費
  • サブスクや保険の見直し
  • 車関連費、便利サービスにかけているお金

ここで大事なのは、全部削る前提で考えないことです。働き方を変えたいからといって、楽しみをすべて手放してしまったら、今度は心が持たなくなってしまいます。

私自身、年収を下げてフリーランスになった時も、「子どもとの外食やたまのレジャーは残す」「通勤にかけていたお金や、不要になったサービスは思い切って手放す」といった形で、守るところと手放すところのメリハリをつけることで気持ちの面でも納得感が持てました。

守りたい支出と調整できる支出が分かれると、次のステップで考える「許容ライン」のイメージがぐっとつかみやすくなります。


ステップ3 家計の「許容ライン」を考えてみる

最後に、家計の許容ラインをざっくり考えてみます。ここでは、次の3つを考えるのがおすすめです。

  • 今の手取り収入から生活費と貯金・積立にどれくらい回しているかを把握する
  • ステップ2の「守りたい支出」だけで月いくらあれば回るのかを計算してみる
  • その金額と今の収入を比べて、どのくらいまでの年収ダウンなら現実的に検討できそうかを考える

例えば、ざっくりした数字ですが、「今の手取りが月30万円、月23万円あればなんとかなる」という結果が出たとします。

ここから、「23万円まで下げるのはさすがに怖いけれど、27万円くらいまでなら何とかなるかも」といったイメージが見えてくることがあります。

もちろん、実際にはボーナスや教育費の山場、住宅ローンの残り期間なども関わってきますが、なんとなく不安
よりは、「このくらいまでは下げられそう」「ここから先は厳しそう」と、少し輪郭がはっきりしてきます。

大事なのは、自分なりの目安を一度持ってみることです。


お金だけで決めないために

ここまで家計の数字の話をしてきましたが、年収ダウンを考えるときに、一緒に考えておきたいのが次のようなことです。

  • 自分の体力や健康状態
  • 子どもと一緒に過ごせる残り時間
  • 親のサポートや介護の可能性
  • これから先、自分がどんな働き方をしていたいのか

お金の許容ラインが見えてくると、「今の会社で働き方を調整するのか」「転職という選択肢を考えるのか」「一度立ち止まって体勢を立て直すのか」といった、働き方の選び方も変わってきます。

だからこそ、数字の不安を少し整理してから、自分や家族のこれからの10年をどう過ごしたいかを考える順番が、大事だと感じています。


まとめ

年収ダウンへの不安は、「感情の不安」と「数字の不安」がごちゃまぜになった状態だと、とても大きく感じられます。

この記事では、不安を解消するための3つのステップをご紹介しました。

働き方とお金のことは、一度決めたら終わりではなく、子どもの成長や自分の体調、親のことなどに合わせて
少しずつ見直していくものだと思います。

私自身もまだ道の途中ですが、同じようにモヤモヤしている誰かが、自分のペースで考えるきっかけになればうれしいです。

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