はじめに
前編では、資産公開の背景や公開範囲について整理しました。

後編は、いよいよ実際の私の個人資産について公開します。
数字とグラフを使って「いま、どんな運用しているか」についても具体的にご紹介します。
評価額の推移
まずは、私がインデックス投資を始めた2011年以降の推移です。
- 青い棒グラフ:実際の入金額の推移
- 赤い棒グラフ:評価額の推移
- 緑の折れ線グラフ:トータルリターン
2019年頃までは同じ数字が続くところがありますが、以前は定期的に記録をとっていなかったためです。
今は、半年に一度、記録をとるようにしています。

【グラフ】個人資産の推移(2011年6月~2025年6月)
スタート時(2011年)の入金額は300万円。そのうち、最初の購入は120万円。
そして2025年6月時点の評価額は3,586万円です。
このうち、実際の入金額は1,731万円です。入金額が一気に増えた2020年や2023年以降の伸びが顕著ですね。
入金額の内訳は、退職金含む個人の貯金から766万円、家計から960万円。後者については、私が会社員時代に家計から少しずつ拠出したもので、夫にも同額を家計から拠出し、夫は夫で資産運用をしています。
常に一定のペースで買い続けることはできていませんが、下落時にもそれなりに買い増ししてきたことによって、資産を増やすことが出来たかなと思っています。
資産の内訳(ポートフォリオ)
私の投資は、グローバルに分散したインデックス投資が中心です。

【グラフ】資産の内訳(商品別)
資産額が多い順に、以下の商品を保有しています。
- eMAXIS Slim 全世界(オルカン):2,020(約56%)
- TOPIX連動(ETF:1306):514(約14%)
- ニッセイ外国株式:358(約10%)
- 楽天・全世界株式:289(約8%)
- 日本株 個別銘柄:111(約3%)
- eMAXIS Slim S&P500:98(約3%)
- SMTグローバル株式:36(約1%)
- 現金:161(約5%)
メインのオルカン以外にも先進国株式や楽天全世界など類似商品が複数ありますが、これは私のインデックス投資14年の歴史でもあります。
私がインデックスを始めた当時は手数料が今より高く、今のオルカンやS&P500のように、多くの人が「これを買っておけば大丈夫!」というような銘柄もなかった印象です。
その後、ファンドの手数料競争が進むなかで、同じ投資先ならより安い商品へという鉄則に従い、積み増しをしてきた、というのが銘柄が増えてしまった理由です。
銘柄数は増えましたが、投資の軸は一貫しています。(唯一、昨年初めて買ったS&P500だけは、浮気心です。笑)
資産の内訳(口座別)
口座別の使用状況もグラフにしてみました。

【グラフ】資産の内訳(口座別)
- 特定口座:2,112(約59%)
- 旧NISA:719(約20%)
- 新NISA(つみたて投資枠):197(約6%)
- 新NISA(成長投資枠):398(約11%)
- 現金:161(約5%)
現状、課税口座(特定)が約6割。昨年から始まった新NISAは当然ながらまだまだ少ない状態です。
今後の買付は新NISA最優先で、非課税の枠にできるだけ集めていきます。
運用の方針
前述のとおり、過去に時間をかけて買い増ししてきたため、中身がかぶっているものもあります。これらは、一昔前の銘柄なのでやむを得ないのですが、やはり最近のオルカンやS&P500に比べると手数料は高いです。
今後は、新NISAの枠を埋めるため、また、コスト(手数料)を減らすためにゆるやかに集約していきます。新しく買う分は基本的にはオルカン一本でいきます。
すでに持っている類似ファンドは、非課税のメリットがある旧NISA分は満期になるまではそのままで。特定口座分は、何回かにわけて売却し、その分を新NISAで購入することで、少しずつ銘柄を減らしていくイメージです。
整理の優先順位は、やはり信託報酬の高いものから。まずは SMTグローバル株式(0.55%)を第一候補に。次にニッセイ外国株式や楽天・全世界株式も段階的に減らしていくつもりです。
一点、TOPIX連動の1306は、最初に買った思い出の銘柄でもあります。
これまで売却も何度か検討してきましたが、おそらくこのまま持ち続けそうな気がしています。
保有銘柄の海外比率が高く為替リスクがあるため、国内にも投資しておいた方が良いかなというのが理由です。
でも、海外、特に米国株の方が成長スピードが高いので迷うところですね。
新NISAの使い方
新NISAは、つみたて枠で月10万円ずつ購入しています。
成長投資枠は、その年の相場などを見ながら、少し下がったタイミングで既存銘柄の売却・新NISAでオルカン購入を繰り返しています。
ですが、このペースでやっていると購入タイミングを逃すこともあり、昨年も360万円の枠を全部埋めるつもりが、50万円分の枠を埋めることができず・・・。
今年もまだ成長投資枠があと70万円ほど。残りの4ヶ月ちょっと、できるだけ埋めていきたいと考えています。
本当は、仕組化するのが一番なのでしょうが、あまりぎちぎちに縛るやり方は好きではなく。ゆるくやっていけたらいいかな、という感じで考えています。
個別株の扱い
個別株はお楽しみ枠。
現在保有している銘柄は3つ。1つは、旧NISA時代に購入した高配当銘柄。残りの2つは、以下の記事で失敗した際に売れなかった2銘柄です。

実は、懲りもせずまた個別銘柄への投資を再開したいと思っています。
でも、前回失敗した経験を活かし、今は練習(シミュレーション)からスタートしています。ある程度の成績を達成出来たら少額から再スタートをしたいと目論んでいます。
もし実現したら、そちらはまた別の記事でご紹介します。
証券口座内の現金
証券口座内の現金比率は限りなく低いです。(生活費や事業のお金は別口座で管理しています。)
証券口座には月10万円のつみたて原資があれば十分かな、という考えです。足りなくなったら、先ほどの方針どおり信託報酬の高い順に売却して補充します。
おわりに
今回の記事では、私の個人資産の推移をご紹介しました。
ここまで14年ほどインデックス投資を続けてみて、大事なのは派手な売買より、投資方針を決めることとと習慣化すること、でした。
全世界インデックスを中心に、NISA枠をできる範囲でコツコツ埋めていく。これからもこの路線でいきます。
旧NISA枠も含めた実際の運用実績は別記事でまとめます。興味のある方はそちらもぜひお読みいただけると嬉しいです。
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本記事は筆者個人の経験談であり、特定の金融商品の勧誘を目的としたものではありません。投資には元本割れのリスクがあります。最終的な投資判断はご自身の責任でお願いいたします。なお、画像・本文の無断転載はお控えいただくようお願いいたします。