はじめに
「時短勤務だと評価されない」
育休からの復帰を控えて、そんな不安を抱いたことはありませんか。私もまさにそうでした。
時間に制約があると、責任のある仕事は任せてもらえないのでは?残業できないから頑張りが見えないのでは?と、復帰当初は不安だらけでした。
それでも私は、子どもが4歳のときに時短勤務のまま管理職に昇進しました。
この記事では、私がどのように評価を得て管理職昇進につながったのか、具体的な工夫を振り返ります。
時短勤務は評価されない?そう感じた理由

私がまだ会社に入社したばかりの頃、身近に子育て中で時短勤務をしていた女性の先輩がいました。
優しくて気が利き、とても優秀に見える方でしたが、よく「自分は時短だから評価されない」「昇格も遅れている」とボヤいていました。当時の私は「そんなに優秀なのに評価されないの?」と不思議に思っていました。
しかし自分が育休から復帰したとき、ふとその方の言葉を思い出したのです。
「普通にやっていたら、以前みたいな評価はもらえないのかもしれない」
育休復帰後の私は、明確に「管理職になりたい」とまで思っていたわけではありませんでした。
それでも、「時短勤務であっても仕事は責任をもってやりたい」「不当な低評価は受けたくない」と感じていたため、「どうすれば評価されるか」を真剣に考えるようになりました。
私がやったこと① 成果を出す工夫
まず心がけたのは、「時間が短くても成果を出す」ことでした。
幸い、復帰後は慣れた業務に戻れたため、すぐに力を発揮できました。業務時間内は120%の集中で取り組み、部内トップの生産性を出すことを自分の武器にしました。
それ以外にも、以下のようなことに取り組みました。
- 誰もやりたがらない雑務(議事録や清掃など)も率先して対応
- 部門プロジェクトにも積極的に参加し、本部長からMVPをいただいた
- 他部署からも「頼める人」として信頼を得た
「時短で帰るけど、業務時間内で必死に成果を出す」ことを貫いた結果、自然と周囲の評価も変わっていきました。
周りの方に認めてもらえたことで、子どもの体調不良や用事で休むことが多くても、ワーママ特有の「職場での肩身の狭さ」は少しずつ軽減されていったように思います。
私がやったこと② 評価の仕組みを理解する
もう一つ大事にしていたのが、人事評価の仕組みを理解することです。
ある統計調査で、「人事評価の理解度」を男女別に比較すると、女性の方が圧倒的に低いという結果が出ていました。評価のルールを知らずに「頑張っているのに報われない」と悩むケースは少なくありません。
私は復帰後、「自分はどこで評価されるのか」を意識して働きました。残業や業務量で戦うのは不利なので、自分の強みは何なのか、ということを真剣に考えるようになりました。
また、それらが自社の人事制度のどこに・どう関わるのか、というのを徹底的に研究しました。
- 生産性
- 専門性
- 関連部署との関係構築
その結果、復帰後3年連続で「標準より上」の評価をもらい、管理職への昇進につながりました。(子どもが生まれる前の評価は標準と上の評価が半々程度でしたので、むしろ復帰後の方が伸びたのです)
私がやったこと③ 上司の困りごとを解決する
昇進につながった一番の理由は、上司の期待に応えられたことだと思います。
当時の課長は「新人を育てたいが余裕がない」と悩んでいました。そこで私は後輩育成を自分の目標にも組み込み、課長の負担を軽くすることを意識しました。
上司も人間です。自分の悩みを理解し、助けてくれる部下を「成果を出す人材」として評価したくなるのは自然なこと。
さらに人事評価は一次評価者(直属の上司)の意見が強く影響します。だからこそ、普段から上司と密にコミュニケーションを取り、信頼を積み上げることを大事にしていました。
この「上司との関係を築くことの大切さ」は、自分自身が管理職になり評価をする立場になったことで、より強く実感するようになりました。
「頑張っているのに評価されない」と感じた人へ
私は幸いなことに、復帰後に大きな不当評価を受けた経験はありませんでした。
ですが、読者の方の中には「頑張っているのに評価されない」と感じている方も多いと思います。
そのとき大事なのは、「頑張り(精神論)」ではなく「成果」で示すことです。会社はビジネスの場なので、「努力している」だけでは報酬や昇進に直結しないこともあります。
- あなたの強みは何か?
- それをどう成果につなげるか?
- その成果をどう上司にわかりやすく伝えるか?
この3つを意識して取り組むと、周囲からの見え方は変わってくると思います。
まとめ
時短勤務は確かに制約があるし、不利に感じる場面もあります。けれど、自分の強みを武器にして成果を出し、上司との信頼を築くことで、昇進につながる可能性は十分あります。
私が管理職になれたのは、時間ではなく成果で貢献しようとしたから。
もし今、同じように悩んでいるワーママがいたら「あなたなりの武器」についてぜひ考えてみてください。今までと違う道が開けることを応援しています。
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