はじめに
会社を辞めるとき、多くの人が不安に思うのはやはり「お金」だと思います。
私自身も、管理職としての安定収入を手放すことに迷いはありました。だからこそ、退職前後に家計を見直したことは今も大きな意味を持っています。
今回は、実際の家計簿をもとに「辞めて見直した支出」「あえて見直さなかった支出」を振り返ってみます。
見直した支出

食費と中食・加工品
管理職時代は、忙しさから中食や冷凍の揚げるだけ・焼くだけ食品に頼りがちでした。便利ですが、気づけば毎月の食費が膨らんでいる…。
退職後はまっさきに生協の利用をやめ、手作りを増やすことで大幅に支出を抑えることができました。
実際、食費は2022年の100万円から2023年には約78万円に。2割以上減ったのは、この部分を見直した効果が大きいと感じます。
水道光熱費
在宅時間が増えると光熱費が上がるのでは?と心配していました。
ところが実際には、電気・ガス・水道の合計で年間で約7万円減少。
これは、正確に言うと「見直した」というより「大幅に増えないように使い方に注意した」という表現が正しいです。
削減できた理由は正直はっきりわかりません。ひとりで使う分には消費量が少ないこと、また当時の補助制度の効果もあったのかもしれませんが、意外な結果でした。
身だしなみ(縮毛矯正・化粧品・衣服)
管理職として人前に立つ機会が多かった頃は、定期的な縮毛矯正やきちんとした服を揃えることにそこそこお金をかけていました。
退職後はそこを大きく削減。日常に合わせたシンプルな装いで十分だと感じるようになったのが大きな変化です。朝の身支度の工程もいくつか減り、時短になりました。笑
といってもこれらは主にお小遣いからの支出だったので、家計への影響は限定的です。
お小遣いについて
我が家では結婚当初から夫婦それぞれ月1万5千円ずつ。今思えば珍しいかもしれません。
私はフリーランスになってからはお小遣いをゼロにし、個人口座で事業と個人支出を一緒に管理しています。
お小遣いなしにする必要はないのでは?という意見もあると思います。
でも、振り返ると、産休育休で収入が減ったときも、自分のお小遣いをまず減らしていました。家計を管理する側として、フェアにしたいという感覚があったのだと思います。
見直さなかったこと
外食
外食だけは「家族3人の楽しみ」として大切にしました。
外食をゼロにしてまで節約するよりも、家族の思い出やリフレッシュの時間として残しておく方が、心の満足度は高いと感じたからです。
2022年は34万円、2023年には29万円と少し減った程度で「削らなければ」という気持ちはありませんでした。
その後、生活が落ち着くにつれて、現在に至るまでに自然と頻度は減少しています。
レジャー・旅行費
もともと退職を決めた理由の一つが「子どもと一緒にいられる残りの時間を大切にしたい」でしたので、ここは全く削りませんでした。
私の仕事が落ち着いたことにより、家族で過ごす時間や遊びに行く機会は増えました。
でも、家族で過ごす時間に必ずしもお金をかける必要はないと感じました。探せば自治体や企業が開催している無料・低価格のイベントがたくさんあります。そういったものを積極的に探して参加するようになりました。
現在、小学生最後の年を迎えている息子。
今年の夏休み、息子とたくさん過ごすことが出来た時間は私の宝物です。

まとめ
会社を辞めるとき、家計をどうするかは大きなテーマ。
私の場合は、
- 中食・加工品は見直す
- 光熱費は予想外に減った
- 身だしなみは自分基準でシンプルに
- お小遣いは必要に応じて柔軟に
こうした調整で、支出全体を15%減らすことができました。
「何を見直して、何を残すか」その選択は人それぞれですが、自分や家族にとって大切なものを優先しつつ家計と向き合うことが、心の余裕につながるのだと実感しています。
📌 20年近く続けてきた家計簿や、直近の家計については、こちらの記事でも触れています


